【貴金属買取】金・プラチナ・バラジウムの相場比較とお店選びのポイント

貴金属と言えば従来から宝飾品に使われてきた金と銀をはじめ白金（プラチナ）がよく知られますが、近年は買取相場が上がってきたバラジウムが注目されています。バラジウムとはどういうものに使われているのか、またどのように買取られるのか、金や銀、プラチナと相場を比較しながら見ていきましょう。

貴金属の種類と特徴

貴金属は文字どおり「貴重な金属」を意味しますが、具体的には酸やアルカリによって錆びたり変質しにくく、なおかつ産出量が少ない希少性のある金属の総称として用いられます。金と銀に白金族の仲間である6種類、プラチナ、パラジウム、ロジウム、ルテニウム、オスミウム、イリジウムを含む全8種類が貴金属とされます。金、銀、プラチナはそれ自体がネックレスやリングなどジュエリーとしても人気です。特に金と銀はコインや伝統工芸品などさまざまな用途で使われ、さらに伝導率の高さから半導体など電子工業製品にも使用されています。プラチナは自動車の排気ガスの浄化触媒として使われることが多く、パソコンのハードディスクなど産業用としても使用されます。

そんななかで注目されているのがバラジウムです。金、銀、プラチナと混ぜて合金にすることで耐久性をあげる「割金（わりきん/わりがね）」に使われることが多いですが、プラチナより軽いため大胆なデザインのジュエリー製品になることもあります。最近は排気ガスの触媒がプラチナからバラジウムに換わりつつあり、電気製品にも使われています。また金・銀・パラジウム合金として歯科用に使われるため、歯科貴金属として買取られるケースが増えています。この場合は主に歯科関係者になりますが、一部の回収するリサイクル業者に対して「査定にかかる期間が長すぎる」、「査定金額が安い上に手数料が高い」などといった不満も聞こえてきます。このようなトラブルは一般の貴金属買取でも起こることがあり得るのです。

金、プラチナ、バラジウムの相場

貴金属の相場となれば金が高いイメージですが、パラジウムはこのところ価格が急上昇しています。パラジウムの生産量はロシアが最も多く、世界のおよそ40%に及ぶと言われます。2014年にロシアがクリミアを併合したことでアメリカやEUから経済制裁を受けましたが、2022年はウクライナに侵攻した影響も重なってさらに価格が高騰しているのです。またジュエリーにも使われるパラジウムですが、それ以上に産業用の需要が高い貴金属として市場価値が高まってきました。最近の日本における地金価格相場を見てみると、買取価格（1g当り）は金「8512円」、パラジウム「10786円」、プラチナ「4492円」、銀「9526円」（地金価格相場 2022年10月12日/フジデンタル株式会社調べ）となっており、パラジウムの相場が最も高いことが分かります。

メッキ製品の見分け方、貴金属の刻印には意味がある

「金の指輪と思い込んでいたら実は金メッキだった」などという経験があるのではないでしょうか。貴金属製品がメッキ製品かどうか見分けるには刻印を確認する方法がありますが、メッキだからと諦めるのはまだ早いです。もしかしたら宝飾品として価値があるかもしれないからです。電気分解や化学反応によって金属の表面に金の膜を付着させるのが「金メッキ」、薄い板状の金を別の金属に熱圧着したものを「金張り」と言います。これは他の貴金属でも使われる技術で、そのように手を加えて作られたジュエリーは少なくありません。貴金属製品に「刻印」がある場合は純度（品位）やブランドだけでなくメッキかどうかも判別できます。純度は金の場合だと「K24」の純度99．9%を基準に「K18」は75．0%、「K10」は41．6%といった品位を意味します。プラチナの品位は1000分率で「プラチナ（PT）1000」は99．9％で「PT900」は90．0%ということになります。それがメッキ製品や張り製品になると「GP」は金メッキ、「GF」は金張り、「Sheffield Silver」は銀メッキ、「PTP」はプラチナメッキなどとなり、「K18GP」のように品位とともに刻印されています。一般的にメッキ製品や張り製品は含まれる貴金属が微量のため、加工する手間を考えると貴金属としての価値は低くなります。ただジュエリーとして付属している宝石に価値があったりブランド品として評価されることもあるので、諦めずに査定に出してみましょう。買取専門店では無料で査定するところが増えています。

貴金属買取、お店選びのポイント

金買取店の情報はよく目にしますが、プラチナやバラジウムといった貴金属を買取ってもらうにはどのようにしたらよいのでしょうか。大きく分けてお店に持ち込む場合と訪問買取があります。ただどちらも情報をできるだけ集めて安心できるお店を選ばないとトラブルになりかねません。大切な貴金属を少しでも高く売りたい気持ちはあっても、逆に相場よりも安く買おうとする業者がいるので注意が必要です。まずは自身が相場を知っておくことです。ネットには日々変動する相場の情報が分かるサイトが複数あるので事前に調べておきましょう。そうすることである程度の目安があれば、買取店に持ち込んだ時に安く叩かれないよう判断することができます。

ただやっかいなのが訪問買取、出張買取を依頼して自宅に来た業者がなかなか帰らない時です。売りたい貴金属を査定してもらい納得がいかない額だった時に「もう少し考えて決めたい」と一旦断っても長々と説明して粘ったり、「他にいらないネックレスや腕時計などはないか」と粘られては困ってしまうからです。根負けしてその場で妥協することなくはっきり断って帰ってもらい、後で家族などに相談しましょう。信頼できる業者かどうか見極めるには口頭で価格を告げるのではなく「見積書を出してくれる」ことやホームページなどで調べて「しっかりした取引実績」があるか確認することです。買取訪問をしているのにきちんとした実店舗がなかったり、まだ運営期間が短い時は要注意です。取引したものの急に音信不通となりクレームも言えない事態になりかねません。

大分県にある貴金属買取店の口コミ

関東圏にある金・プラチナ・貴金属の買取店を調べたところパラジウムインゴットやパラジウム合金、金および銀をベースにしたパラジウム合金、歯科用材料まで買取対象にしています。また全国展開している貴金属・ジュエリーの買取専門店では千葉県のショップでパラジウムのネックレスやダイヤ付きプラチナリング、大分県のショップではパラジウムのリングを買取っていました。大分県についてネットで口コミを見てみたら貴金属の買取実績はけっこうあり「初めて貴金属を売りに来てドキドキだった」という方も丁寧な対応で安心できたそうです。「貴金属のネックレスの査定を依頼」したり「ちぎれたネックレスを買取ってもらえた」方は持ち込んだお店の印象が良かったと喜んでいました。なかには個人で金歯を持ち込んで買取ってもらったケースもなどいろいろな方が活用されています。プラチナのリングを持ち込んで「思ったよりも値段が付いた」ので驚いたという方がいれば、貴金属のことをまったく分からず「偽物かも知れない」と不安げに査定してもらったところ「快く対応してくれたうえに満足のいく金額で買取ってくれた」という声もありました。お店選びする際にはGoogleマップなどで口コミを見るのもおすすめです。